忍者との関わり
忍びの里伊賀・甲賀日本遺産
藤林氏の氏神。冨治林正直が献灯した銅の灯篭(非公開)が残る。
由来
神苑の樹令は千古の緑を顕し、境内正面左右に掘を巡らし、石造神橋の擬宝珠(ぎぼし)が水面に影を写し、神明造りの本殿、神楽殿、参籠舎と二頭の狛犬、大鳥居が整然と建ち並び奥ゆかしく神々しい御社です。拝殿の中央に進むとそこには、昔から今日に至るまでの数十万人に及ぶ祈りの鐘の緒がさがり奉納者の願いが神に通じています。
その鐘の緒は周りが4メートルで、高さ3メートル重さ2トンに及び古さと祈願の緒の太さは、本邦随一を誇っています。
昔から「湯船の手力さん」の愛称で崇敬され、手や力の神様、延壽の神様として霊験あらたかな神社です。
現在では、進学、縁結び、交通安全の神様としてもご利益があることで知られています。
祭神は天手力雄命(あめのてじからおうのみこと)を祀り、天の岩戸を開き給うた力もちで剛勇な神様として尊び、暗い世の中を明るくし、平和で五穀豊穣と郷の繁栄をお守りくださる鎮守様でもあります。
又その神威が広く伊賀はもちろんのこと鈴鹿、近江の甲賀、寺庄、水口に迄も信仰の厚い神様であります。
手力神社の創建は詳(つまびらか)ではありませんが「伊賀國阿拝郡誌稿本」によると次のような記録が残されています。
『俚傅ニ云創立ハ正暦年度トモ云又正應年中ナリト云フ 本社ハ往昔本村郷士岡室某之ヲ勧請スト 天正ノ兵燹(せん)ニ旧記焼亡シテ傅ラス 然レドモ天明元丑年十二月三十日再建ノ棟札現ニ存ス口碑ニハ正應年間信濃國水内郡戸隠村戸隠神社ヨリ勧請シ奉リタリト云フ』
又、忍者の里とも関係深く、戸隠の忍法、山本勘助の流儀を秘伝した忍術の達人藤林長門守、忍者藤井、藤崎、藤森、藤沢氏と火術、火筒、忍者と狼煙(のろし)は奉納煙火(花火)と結びついており、古くは忍者の守護神としての歴史も語り継がれています。
境内には、忍者藤林長門守四世八十郎正直の御宝前献灯一基が苔(こけ)むしていましたことからも、その昔し語りを偲ぶことができます。
阿山町歴史探訪サークル 川合 忠一
手力神社データ
祭神
天手力雄命
鈴の緒
催事
秋(10月〜12月)
奉納花火大会(10月17日)
住所 | 〒518-1302 伊賀市東湯舟1025 |
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連絡先 | 080-1605-8864(総代) |
受付の目安 | − |
ご朱印のいただき方 | 略式(セルフ式) |
ご朱印料 | 200円 |
代表的な周辺名所・史跡等
- 伊賀の里モクモクてづくりファーム「野天もくもくの湯」
- 雨請山城跡