忍者との関わり
天台真盛宗寺院。天正伊賀の乱で焼失するも再興。『伊乱記』の著者である菊岡如幻の墓所。
由来
『三国地誌』によれば「按 旧(も)ト四十九院ト云 行基建ル處先君大亭廟ノ寄セ玉フ文殊縄目ト云フ畫像アリ又空海筆ノ阿字石アリ」とある。寺伝では、奈良天平年間、聖武天皇の詔命により、行基菩薩がこの地に49院を建立したのが当寺の由歴で、その後、大同2年(807年)に、巖如(げんにょ)上人が、その本坊跡地に弘法大師の霊場のひとつを建立して中央山蓮台寺と名付けたとされている。更に時代の変遷のうちに荒廃を極めた当寺だが、明応年間(1491年頃)になって、天台宗の高僧の慈接(じしょう)大師真盛(しんせい)上人が伊賀の地を訪れた折りに、当地に念仏道場を再建し、寺号を改め天台宗袖合山九品寺と称されるようになった。明治11年に天台宗真盛派として分派され、さらに昭和21年、天台真盛宗となって今日に至っている。この伝によって、行基菩薩を開基、真盛上人を中興の祖としているのである。
(著書「伊賀百寺」より)
九品寺データ
本尊
木造阿弥陀如来坐像
県指定文化財 (本尊)木造阿弥陀如来坐像
像高89.5cm、檜の割矧造。来迎印を結び、右足を上にして結跏趺坐する阿弥陀如来坐像です。幅広く薄い膝、抑揚をおさえた胸など平安後期の作風が見られますが、その一方で、やや高めの肉髻や粗めの螺髪、ややバランスを崩した頭部と体部の比率、極度に下向きの弧をもつ眼など強い表現が見られ、当地における南都系仏師の影響がうかがわれます。
市指定文化財 木造地蔵菩薩立像
市指定文化財 菊岡如幻墓所
市指定文化財 真盛上人像
市指定文化財 絹本著色真盛上人画像
住所 | 〒518-0824 伊賀市守田1194 |
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連絡先 | 0595-21-3497 |
受付の目安 | 9:00〜16:00 |
ご朱印のいただき方 | 染筆式(受付 寺務所(団体の場合は事前連絡要))・朱印状式(本堂正面に設置) |
ご朱印料 | 300円 |